スクラッチでプログラミングをする際に重要なのがブロックパレットにあるブロックですが、ブロックには色々な形状があります。
それぞれのブロックには役割があり、役割によってブロックの形状が異なります。
スクラッチの中で使用するブロックの形状は、以下の6種類の形状があります。
- ハットブロック
- C型ブロック
- 値ブロック
- 真偽ブロック
- キャップブロック
- スタックブロック
こちらでは、ブロックの種類と役割についてまとめています。
ブロックとは
ブロックは、スプライトや背景に命令を与えるプログラムの部品になります。
このブロックを組み合わせることで、スプライトを歩かせたり、回転させたりといったプログラムを作成することができます。
ブロックパレットの中には、10個のスクリプトグループがあり、それぞれのグループに命令のブロックが配置されています。
これらのブロックを使って、スクラッチでプログラミングを行います。
また、スクリプトグループは色毎に分けられており、簡単にどのようなプログラムのブロックか分かるよう工夫されています。
ハットブロック
「ハットブロック(Hat Block)」は、そのそのスクリプト(ブロックの塊)を開始するためのブロックで、ハットブロックの下に組み合わされたブロックを実行する機能を持ちます。
上の部分が丸くなっており、ハットブロックの上にはブロックを置くことができませんが、下の部分には凸がついており、下にブロックをつなげることができます。
ハットブロックは主にイベントブロックや制御ブロックで使われており、例えばの中にある、やの中にあるがハットブロックになります。
ハットブロックはスクラッチブロックの中で13個あり、イベントブロックに6個、制御ブロックに1個、その他ブロックに6個あります。
その他ブロックの中のハットブロックは、「PicoBoard」「LEGO WeDo1.0」「LEGO WeDo2.0」の拡張機能のブロックでそれぞれ2個ずつおあります。
C型ブロック
C型ブロック(C Block)とは、アルファベットの「C」の形に似ていることもあり、C型ブロックと呼ばれていますが、他の呼び方として「ラップブロック」とも呼ばれます。
C型ブロックはすべて制御ブロックで5個あります。
C型ブロックの中にブロックを入れて繰り返し処理されたり、条件によって処理を行ったりできます。
C型ブロックの中の部分や下の部分には、凸がついており、下にブロックをつなげることができますが、だけは、ずっと繰り返す処理のため、下の部分に凸がないのが特徴です。
値ブロック
値ブロック(Reporter Block)の形状は楕円形の形状で、数値や文字列といった何らかの値を維持するブロックになります。
プログラミングの世界では「変数」と呼ばれるものです。
他にもには、スプライトのx座標の数値が入っており、は、2つの数値を足した結果が格納されます。
スクラッチの中で値ブロックは38個ありますが、など値ブロックが作られるブロックもあります。
38個のうち4個は、「LEGO WeDo1.0」「LEGO WeDo2.0」の拡張機能のブロックになります。
また、値ブロックの中に何が入っているのか確認したい場合は、ブロックパレットの値ブロックの左にあるチェックボックスにチェックを入れると、ステージ上に値ブロックの中身が表示されます。
真偽ブロック
真偽ブロック(Boolean Block)は、横長の6角形の形状をしており、真(True)または偽(False)のどちらかの状態を表すブロックになります。
真偽というのは、条件にあっている値が正しければ、真(True)で、間違っていれば偽(False)と表現されます。
例えば、に「1=1」と入力すると、1と1は同じ数字でイコールなので、正しいと判断され真(True)をあらわします。
しかし、「1=2」と入力すると1は2ではないので、間違いと判断され偽(False)をあらわします。
真偽ブロックの形状はスタックブロックのような凹凸はなく、六角形の形状をしています。凹凸がないので上下にブロックの結合はできませんが、の中にあるの六角形の穴(スロット)にはめ込んで使用することができます。
他にも六角形の穴(スロット)以外にの中にあるの文字列を入力する部分にはめ込んだり、の中にあるの●部分の数値として利用することもできます。
真偽ブロックには「特定の状態を調べるもの」と「値を比較するもの」の2つの種類があり、の中にあるなどが特定の状態を調べる真偽ブロックで、の中にある、、などが値を比較する真偽ブロックになります。
真偽ブロックは、スクラッチブロックの中で14個あり、調べるブロックに5個、演算ブロックに6個、データブロックに1個、その他ブロックに2個あります。
その他ブロックは「PicoBoard」「LEGO WeDo2.0」の拡張機能のブロックになります。
キャップブロック
キャップブロック(Cap Block)は、スクリプトを停止するブロックで、上の部分に凹がついており、下の部分は平らなブロックになります。
何もつなげる部分がないため、他のブロックをつなぐことができず、キャップブロックでスクリプトが終了します。
停止するプログラムはすべてを停止するのではなく、特定のスクリプトだけを停止したり、プロジェクトすべてを停止するなど指定することもできます。
キャップブロックはスクラッチの中に2個しかなく、いずれも制御ブロックに含まれます。
スタックブロック
スタックブロック(Stack Block)は、スクラッチの中で一番多く存在するブロックで、それぞれの命令を実行するブロックになります。
長方形の形状で上の部分は凹、下の部分は凸となっており、上下とも他のブロックをつなげることができます。
スタックブロックは、他の形状のブロックの中でも一番多く全部で77個あり、このスタックブロックがないスクリプトグループは、との拡張機能のPicoBoardブロックのみとなります。
スタックブロックは、スクラッチの中に77個もあり、スタックブロックは、スクラッチブロックの中で83個あり、そのうちの12個は「LEGO WeDo1.0」「LEGO WeDo2.0」の拡張機能のブロックになります。