こちらは、スクラッチの「すべてを止める」ブロックの使い方を、詳しく徹底解説しています!
「すべてを止める」ブロック
「すべてを止める」ブロックは、指定したスクリプトを止めます。
選択できる項目は、以下の3種類になります。
- すべてを止める
- このスクリプトを止める
- スプライトの他のスクリプトを止める
こちらの3種類の違いについて、例を出して説明します。
こちらのスプライトには、緑と青のスクラッチキャットがいます。
こちらは、緑のスクラッチキャットがランダムで動くプログラムで、スペースキーが押されたときに「すべてを止める」ブロックを実行するようにしています。
こちらは、青のスクラッチキャットのプログラムで、こちらもランダムで動くプログラムです。
緑のスクラッチキャットと違う点は、スペースキーが押されたときに「すべてを止める」ブロックを実行する部分がない点だけです。
今回は、緑のスクラッチキャットのプログラムを使って、「すべてを止める」ブロックの挙動を確認していきます。
緑の旗をクリックすると、緑と青のスクラッチキャットがランダムで動き出します。
すべてを止める
「すべてを止める」ブロックにした場合、スペースキーを押すと、緑と青のスクラッチキャットがプログラムが強制停止します。
「すべてを止める」ブロックとは、文字のごとく、動いているプログラムをすべて停止させるブロックです。
このスクリプトを止める
「このスクリプトを止める」ブロックにした場合、スペースキーを押すと、緑のスクラッチキャットのスクリプトが強制停止します。
青のスクラッチキャットは動いたままで、他のスクリプトには影響しません。
「このスクリプトを止める」ブロックは、厳密には、「このスクリプトを止める」ブロックがあるスクリプトに対して、スクリプトを強制停止させます。
こちらは、新たにスクリプトを追加しました。
どちらも緑の旗が押されたときに動くプログラムで、どちらのスクリプトも並列に処理していくので並列処理といいます。
こちらで、スペースキーを押すと、「このスクリプトを止める」ブロックがあるスクリプトだけが強制停止され、緑のスクラッチキャットも動かなくなりました。
しかし、左側の「こんにちは!」と言うプログラムは動いたままです。
このように、「このスクリプトを止める」ブロックは、そのブロックがあるスクリプトに対して、スクリプトを強制停止させます。
スプライトの他のスクリプトを止める
「スプライトの他のスクリプトを止める」ブロックにした場合、スペースキーを押すと、「スプライトの他のスクリプトを止める」ブロックがあるスクリプト以外のスクリプトを強制停止させます。
緑の旗をクリックすると緑のスクラッチキャットは、「こんにちは!」と言いながら、ランダムで動きます。
スペースキーを押すと、今度は、「スプライトの他のスクリプトを止める」ブロックがないスクリプトが強制停止され、緑のスクラッチキャットは、「こんにちは!」と言わずに、ランダムで動いている状態です。
こちらも青のスクラッチキャットは動いたままで、他のスクリプトには影響しません。
「スプライトの他のスクリプトを止める」ブロックは、そのスプライト内の他のスクリプトを強制停止させるものです。
これら3つの違いを理解して、「すべてを止める」ブロックを使いましょう。
制御ブロック一覧
「制御」ブロックには、以下の11個のブロックが用意されています。
- ハットブロック・・・1つ
- スタックブロック・・・3つ
- C型ブロック・・・5つ
- キャップブロック・・・2つ
ブロックの色は、山吹色で統一されています。
主に何かの処理をした場合に、発生するイベントの条件分岐で利用されるプログラムになっています。
制御ブロック | 動作 |
---|---|
〇秒待つ プログラムの処理を指定した秒数だけ一時停止する |
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〇回繰り返す 指定した回数だけ中に入れたブロックの処理を繰り返し実行する |
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ずっと 中に入れたブロックの処理を繰り返し実行する |
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もし◇なら 指定した条件を満たしていれば、中に入れたブロックを実行する |
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もし◇なら▢でなければ 指定した条件を満たしていれば1番目のC型の中に入れたブロックを実行し、条件を満たしていなければ2番目のC型の中に入れたブロックを実行する |
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◇まで待つ 指定した条件を満たすまでプログラムを一時停止する |
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◇まで繰り返す 指定した条件を満たすまで、中に入れたブロックの処理を繰り返し実行する |
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〇を止める 指定したスクリプトを止める |
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クローンされたとき クローンされたときに下のブロックを実行する【スプライトのみ】 |
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〇のクローンを作る 指定したスプライトのクローンを作る |
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このクローンを削除する クローンを削除する【スプライトのみ】 |