こちらは、スクラッチの「音」ブロックの中にある「〇の音を鳴らす」ブロックの使い方を、詳しく徹底解説しています!
「〇の音を鳴らす」ブロック
「〇の音を鳴らす」ブロックは、指定した音を鳴らしたまま、次のブロックへ処理を進めます。
「終わるまで〇の音を鳴らす」ブロックとの違い
「〇の音を鳴らす」ブロックに似たブロックで、「終わるまで〇の音を鳴らす」ブロックがあります。
両ブロックの違いは、音が鳴り終わるまで処理を停止させるか、鳴らしたまま次の処理へ進むかの違いです。
例えば、こちらは、「ずっと」ブロックを使って、ずっと音を鳴らすプログラムです。
上の「終わるまでニャーの音を鳴らす」ブロックでは、「ニャーニャーニャーニャー」と連続した猫の鳴き声がしっかり聞こえます。
しかし、下の「ニャーの音を鳴らす」ブロックでは、「ニッニッニッニッニッニッ」のように切れたような音が連続で鳴ります。
これは、音が鳴り終わらないうちに、また音を鳴らすためです。
このように処理の結果が大きく異なりますので、違いを理解して使い分けましょう。
「〇の音を鳴らす」ブロックの使い方
それでは、「〇の音を鳴らす」ブロックの使い方を見ていきましょう。
こちらは、急加速したのち、急ブレーキで止まるプログラムです。
「▢キーが押されたとき」ブロックで、右矢印キーを押すと、プログラムが実行されます。
こちらは、初期設定のスクリプトです。
「x座標を〇、y座標を〇にする」ブロックで、初期位置を決め、変数「速度」を1に設定しています。
こちらは、急加速するスクリプトです。
変数「速度」を×1.1倍にし、徐々に移動する距離を増やしています。
こちらは、急ブレーキで止まるスクリプトです。
急ブレーキをかける直前に「〇の音を鳴らす」で「Skid」を鳴らしています。
「〇の音を鳴らす」ブロックは、指定した音を鳴らしたまま、次のブロックへ処理を進めるため、音を鳴らした状態で、減速していきます。
減速については、変数「速度」を×0.9倍にし、徐々に移動する距離を減らしています。
実際にプログラムを実行すると、最初は速度が遅く、徐々に速度を上げていきます。
速度がMAXまで来たら、今度は「Skid」の音を鳴らしながら、減速していきます。
最後は、止まります。
「Skid」の音を使うことで、より急ブレーキの演出ができました。
「〇の音を鳴らす」ブロックを、「終わるまで〇の音を鳴らす」ブロックに変えたらどうなるでしょうか?
実際に「終わるまで〇の音を鳴らす」ブロックに変えてプログラムを実行すると、途中でスプライトが止まってしまいました。
これは、音が鳴り終わるまで次の処理へ移動できないためです。
このように処理の結果が大きく異なりますので、違いを理解して使い分けましょう。
「音」ブロック
「音」ブロックには、以下の9個のブロックが用意されています。
- スタックブロック・・・8つ
- 値ブロック・・・1つ
ブロックの色は、赤紫色で統一されています。
スクラッチには楽器音や効果音など様々な音が用意されています。
スプライトの動きに合わせて音を出したりステージのBGMに利用されることもあります。
また、こちらのブロックの中には、音とMIDI機能をコントロールするブロックが含まれています。
MIDIの正式名称は、「Musical Instruments Digital Interface」で1981年に国際標準として策定された電子楽器の規格になります。
一般的に「ミディ」と呼ばれます。
音ブロック | 動作 |
---|---|
終わるまで〇の音を鳴らす 指定した音を鳴らして、音が鳴り終わるまで待ってから、次のブロックへ処理を進める |
|
〇の音を鳴らす 指定した音を鳴らしたまま、次のブロックへ処理を進める |
|
すべての音を止める スプライトやステージで再生されている音をすべて止める |
|
▢の効果を〇ずつ変える(音) 音の効果を、指定された数量だけ変更する |
|
▢の効果を〇にする(音) 音の効果を、指定された数値に変更する |
|
音の効果をなくす 音の効果を、すべてなくす |
|
音量を〇ずつ変える 音量を指定した数値だけ変更する |
|
音量を〇%にする 音量を、指定した%の音量に変更する |
|
音量 スプライトの現在の音量を返す |