スプライトのイベント
スプライトの「イベント」スクリプトには以下の8つのブロックが用意されています。主に何かの処理をした場合に発生するイベントの条件分岐で利用されるプログラムになっています。
こちらでは「イベント」スクリプトの「旗がクリックされたとき」ブロックについて解説していきます。
旗がクリックされたとき
ブロックパレットにある「旗がクリックされたとき」ブロックは、ステージの右上にある緑の旗をクリックしたときに処理を実行する条件のプログラムです。緑の旗をクリックすると「旗がクリックされたとき」ブロックの下に配置されているプログラムが実行されます。
「旗がクリックされたとき」「ずっと」「●歩動かす」ブロックをスクリプトエリアへ配置
まずは、「旗がクリックされたとき」ブロックの上でドラッグしてスクリプトエリアへ移動しドロップします。この下に制御スクリプトの「ずっと」ブロックを配置し、その中に「●歩動かす」ブロックを入れ込みます。

「20歩動かす」に設定変更して実行
「●歩動かす」ブロックの値を「20歩動かす」に設定して、「緑の旗」をクリックします。すると「旗がクリックされたとき」ブロック以下のスクリプトが実行されます。

実際の利用方法
こちらでは、「旗がクリックされたとき」ブロックが実際の作品(プロジェクト)の中でどのように利用されているかを紹介していきます。
迷路ゲームのスターター
「迷路ゲームのスターター」は迷子ゲームの基本機能をまとめた作品になります。キーボードの矢印キーを押すことで対象物を移動させゴールを目指していきます。

こちらでは、「Ball」と「Goal」の2つのスプライトに対して「旗がクリックされたとき」ブロックが設定されています。「Ball」スプライトの場合は、更に2つの「旗がクリックされたとき」ブロックが設定されており、1つは「動き」スクリプトの「x座標を●、y座標を●にする」ブロックが設定されています。
こちらで設定されている座標はスタート地点になりますので、「Ball」スプライトが別の場所にあったとしても「緑の旗」をクリックすることで、自動でスタート地点に移動します。

もう1つは「制御」スクリプトの「ずっと」ブロックの中に「もし◆なら」ブロックを配置し、その条件として「もし■色に触れたなら-10歩動かす」というプログラムが設定されています。
この■色というのは壁の色で、「Ball」スプライトが壁に触れると自動的に-10歩移動させ、通り抜けができないようになっています。この処理を常に動作させるためのタイミングを「緑の旗」をクリックした時としてプログラミングされています。

「Goal」スプライトでは、「制御」スクリプトの「ずっと」ブロックの中にもし◆なら」ブロックを配置し、その条件として「もしBallに触れたならYou Win!と言う」というプログラムが設定されています。
これは、迷路をゴールしたに何らかのアクションをしなければいけませんので、「Ball」スプライトが「Goal」スプライトに触れた瞬間に「You win!」というメッセージを表示されています。こちらも処理を常に動作させるためのタイミングを「緑の旗」をクリックした時としてプログラミングされています。
スプライトのスクリプトには、6個のハットブロックと2個のスタックブロックの計8個のブロックが用意されています。ブロックの色は茶色で統一されています。
主に何かの処理をした場合に発生するイベントの条件分岐で利用されるプログラムになっています。