プログラミングテクニック

【スクラッチ】ピアノの鍵盤で楽器の音を出してみよう③

Scratch先生
Scratch先生

こんにちは、みなさん!
Scratch先生です。

「ピアノの鍵盤で楽器の音を出してみよう②」では、同時に音を出すプログラムプログラムを作りました。
今回は、キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラムを作ってみよう!

プログラムの中身だけ知りたい人は、下をクリックしてね。

プログラムを確認する ⇩

今回、プログラミングに挑戦するピアノの鍵盤でキーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変える作品は、こちらです。

プログラミングレベル★☆☆

緑の旗をクリックして、「A~K」キーを押すと白鍵の色が、「W~U」キーを押すと黒鍵の色が変わります。

キーを押したときと離したときで、どう変わっているのかよく観察してください。

どう変わっていましたか?

キーを押すと色が変わり、キーを離すと色が元に戻りましたよね。

つまり、「楽器ボタン」をクリックしたときに大きさが変わるプログラムと、同じということです。

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プロジェクトをコピー

プロジェクトとは、Scratchで作成された作品のことです。

今後、作った作品は、「プロジェクト」といいます。

「ピアノの鍵盤で楽器の音を出してみよう②」で楽器の音を出すプログラムを作った子は、そのプロジェクトをコピーしましょう。

メニューバーの「ファイル」>「コピーを保存」をクリックすると、プロジェクトがコピーされます。

プロジェクト名が「〇〇 copy」となっていれば、コピーされたプロジェクトになります。

キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラムを考える

今回のプログラムは、キーを押すと色が変わり、キーを離すと色が元に戻りましたよね。

つまり、「楽器ボタン」をクリックしたときに大きさが変わるプログラムと、同じだとお話ししました。

 

スプライトの色を変えるブロックには、「見た目」ブロック群の「▢の効果を〇ずつ変える(見た目)」ブロックや「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロックがあります。

「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロック

先に、「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロックについて、詳しく説明します。

▼をクリックすると、ドロップダウンリストが現れ、下の7つの効果を選択できます。

  • 魚眼レンズ
  • 渦巻き
  • ピクセル化
  • モザイク
  • 明るさ
  • 幽霊

今回は、色を変えるので、「色」を選択します。

色の効果

色を選択すると、スプライトの色が変化します。

色の効果は、「0」がオリジナルの色で、「0~199」の200通りのパターンがあります。

「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロックの〇に入れた数値に、200で割った余りの数値が、効果の数値になります。

  • 6÷200=0あまり6・・・設定される数値は「6」
  • 200÷200=1あまり0・・・設定される数値は「0」
  • 220÷200=1あまり20・・・設定される数値は「20」
  • 513÷200=2あまり113・・・設定される数値は「113」
  • 1524÷200=7あまり124・・・設定される数値は「124」
  • 52684÷200=263あまり84・・・設定される数値は「84」

こちらは、0から色の効果を25ずつ「8回」変えた結果です。

  • 25×0回÷200=0・・・設定される数値は「0」
  • 25×1回÷200=25÷200=0あまり25・・・設定される数値は「25」
  • 25×2回÷200=50÷200=0あまり50・・・設定される数値は「50」
  • 25×3回÷200=70÷200=0あまり70・・・設定される数値は「70」
  • 25×4回÷200=100÷200=0あまり100・・・設定される数値は「100」
  • 25×5回÷200=125÷200=0あまり125・・・設定される数値は「125」
  • 25×6回÷200=150÷200=0あまり150・・・設定される数値は「150」
  • 25×7回÷200=175÷200=0あまり175・・・設定される数値は「175」
  • 25×8回÷200=200÷200=1あまり0・・・設定される数値は「0」

8回目で設定される数値は「0」になり、オリジナルの色に戻っているのが分かりますよね。

今回のスプライト「白鍵1~8」「黒鍵1~5」の色の変化は、「25」に設定していますが、「0~199」の範囲で、自分の好きな色を設定しましょう。

色の効果をなくす


色の効果をなくすには、「画像効果をなくす」ブロックを使います。

「画像効果をなくす」ブロックは、スプライトに適用されている、すべての画像効果を消すブロックです。

他にもステージの赤丸(●)をクリックして、プログラムを止めると、画像効果も消えて、元に戻ります。

そのため、「画像効果をなくす」ブロックは、初期設定で設定する必要はありません。

 

もしも、プログラム中に効果を変化させて初期化したいときは、「画像効果をなくす」ブロックを使いましょう。

複数の効果を設定していて、一部の効果をなくしたいときは、使えませんので、注意してください。

一部の効果をなくした時は、「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロックの〇に「0」を設定すると、どの効果も元に戻ります。

スプライト「白鍵1」のプログラム

プログラミングチャレンジ1
Scratch先生
Scratch先生

Scratch先生から子供たちへの挑戦状です!

クリアできるかな?

必要な情報は、すべて出そろいました。

これまで学んだことを覚えていれば、キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラムを作れます。

変える色は自分の好きな色に設定していいので、まずはスプライト「白鍵1」でキーが押されたときに、色を変えるプログラミングに挑戦してみましょう!

『スプライト「白鍵1」でキーが押されたときに、色を変える』プログラミングはできましたか?

こちらは、スプライト「白鍵1」に色を変えるブロックを追加したプログラムです。

もし◇なら」ブロックの中の最初に、「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロックで色の効果を「25」に設定しています。

そして、「A」キーを離したときに元の色に戻すので、「◇まで待つ」ブロックの下に「▢の効果を〇にする(見た目)」ブロックをくっつけて、色の効果を「0」つまり、元の色に設定しています。

「0」の設定ではなく、「画像効果をなくす」ブロックを使ってもOKです。

これで、「A」キーを押したときに、スプライト「白鍵1」の色が変わるか確認してみましょう。

確認できたら、他の「白鍵」「黒鍵」のスプライトもプログラミングに挑戦してください。

他の「白鍵」「黒鍵」のスプライトもプログラミングできましたか?

(画像をクリックすると大きくなります。)

こちらが、すべてのスプライトのプログラム内容です。(色の効果の数値は、自由な数値でOK)

キーやマウスクリックで、プログラムを動かす方法は、もう慣れたかな?

(画像をクリックすると大きくなります。)

プログラムの基本の形と、プログラムの流れのイメージを理解できれば、どんなプログラムも作れるようになります。

プログラミングチャレンジ2
Scratch先生
Scratch先生

Scratch先生から子供たちへの挑戦状です!

クリアできるかな?

ステージの上で、マウスをクリックする度に、「背景」「白鍵1~8」「黒鍵1~5」「楽器ボタン」の色を変えるには、どのようにプログラミングしたらいいでしょうか?

「楽器ボタン」をクリックするときだけは、色は変化しません。

こちらは、解説はありませんので、作れなくてもいいです。

どういうふうにプログラミングすればできるのか、自分なりに考えてみましょう。

もしも、プログラミングに挑戦する場合は、プロジェクトをコピーしてから挑戦してください。

プログラムの例を1つだけ紹介しておきます。

プログラムを確認する(例①)  >

こちらは、あくまで1例ですので、自分なりに考えてみてください。

まとめ

Scratch先生
Scratch先生

スクラッチで、キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラミング方法は、理解できたかな?

「ピアノの鍵盤で楽器の音を出してみよう③」では、キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラムを作っていきました。

完成したプログラムの中身を見たい人は、こちらから確認してください。

プログラムを確認する  >

これで、『Step5 「キー」「マウスクリック」のプログラムに挑戦!』は終わりです。

次は、『Step6 スクラッチでプログラミング!』から好きなゲームなどを自由に選択して、プログラミングに挑戦してみよう!

もちろん自分で作品を作ってもOK!

もしも、やりたいことがあって、どうプログラミングすればいいか分からない時は、「プログラミングテクニック」の中で、ほしい情報がないか確認してみましょう!

ジャンプの仕方や壁の当たり判定の仕方など

見る 


【Step5】「キー」「マウスクリック」のプログラムに挑戦!

【Step4】歩くプログラムに挑戦!

【Step3】スクラッチとプログラミングの基本知識

【Step1・Step2】スクラッチアカウント作成とログイン方法

キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラム

キーが押されたときに白鍵(黒鍵)の色を変えるプログラムは、こちらの通りです。

詳しい説明が必要な方は、最初に戻って読み進めてください。

(画像をクリックすると大きくなります。)