Scratch1.4のメニューバー(ファイルメニュー)について
こちらでは、Scratch1.4のメニューバーの中にあるファイルメニューの各項目について解説していきます。スクラッチのメニューバーの各項目については、「Scratch(スクラッチ)のメニューバー」で詳しく解説していますので、そちらをご確認ください。
スクラッチのバージョンによってファイルメニューの構成が異なりますので、「Scratch2.0オフラインエディター」「Scratch2.0オンラインエディター」についても合わせてご確認ください。

Scratch1.4のメニューバー(ファイルメニュー)の構成
Scratch1.4のメニューバー(ファイルメニュー)の構成は以下になります。
新規

「新規」はプロジェクトを新しく作成するものです。

何かしらの作業中に新規プロジェクトを立ち上げたい場合にファイルメニューの「新規」をクリックすると、「Scratch1.4」ではポップアップ画面が表示され「現在のプロジェクトを保存する?」に対して「はい」「いいえ」「キャンセル」の3つを選択できます。「はい」をクリックするとプロジェクトを保存するための画面が表示され保存処理が行われます。「いいえ」をクリックすると作業中のプロジェクトは保存されないまま新しいプロジェクトが作成されます。「キャンセル」をクリックすると「新規」処理自体が処理されずにポップアップ画面が閉じます。
「Scratch2.0オフラインエディター」の場合は、「Scratch1.4」と同じくポップアップ画面が表示され「プロジェクトを保存?」に対して「保存」「保存しない」「取り消し」の3つを選択できます。「保存」は保存処理で、「保存しない」は保存せずに新規プロジェクトが作成され、「取り消し」は「新規」処理そのものを取り消します。
「Scratch2.0オンラインエディター」の場合は、サインインしている状態の場合は、「保存」「保存しない」「取り消し」といった選択はなく、自動で保存され新規のプロジェクトが作成されます。サインインしていない場合は、保存という選択肢はなく、「Discard contents of the current project?」に対して「OK」「取り消し」の2択になります。尚、「OK」は保存せずに新規プロジェクトが作成され、「取り消し」は「新規」処理そのものを取り消します。
開く

「開く」はパソコン内に保存してあるプロジェクトのファイルを開く処理になります。「Scratch1.4」「Scratch2.0オフラインエディター」の場合は「開く」ですが、「Scratch2.0オンラインエディター」の場合は「手元のコンピューターからアップロード」からパソコン内にあるファイルを開くことができます。
Scratch1.4、Scratch2.0オフラインエディター

「Scratch1.4」と「Scratch2.0オフラインエディター」の場合でファイルから「開く」をクリックすると、作業中の場合はそれぞれに「現在のプロジェクトを保存する?」または「プロジェクトを保存?」のメッセージが表示されます。「はい」をクリックすると保存処理をした後に、開く処理になります。「いいえ」をクリックすると保存されずに「開く処理になり、「キャンセル」をクリックすると「開く」処理がキャンセルになります。

「いいえ」をクリックすると「プロジェクトを開く」画面が表示されますので、開きたいファイルを選択してから「OK」または「開く」をクリックします。

すると画面の表示が切り替わり選択したファイルが開きます。
Scratch2.0オンラインエディター

「Scratch2.0オンラインエディター」の場合は、「ファイル」から「手元のコンピューターからアップロード」をクリックします。

ファイルを開くダイアログボックスが表示されたら、開きたいファイルを選択して、「開く」をクリックします。今回は、「Scratch2StarterProjects」フォルダにある「Maze Starter.sb2」を選択しています。

現在、プロジェクトの作業中の場合は、既存プロジェクトと置き換えるかのメッセージボックスが表示されますので、「OK」をクリックします。「取り消し」をクリックすると「アップロード」処理が取り消しになります。

画面の表示が切り替わったら「Maze Starter.sb2」の取り込みが完了したことになります。
保存する

「保存する・保存・直ちに保存(サインイン時のみ)」などスクラッチのバージョンによってそれぞれ名称が若干異なりますが、作品(プロジェクト)を保存する項目になります。「Scratch2.0オンラインエディター」では、サインインした場合のみに表示される項目です。
Scratch1.4、Scratch2.0オフラインエディター

「Scratch1.4」と「Scratch2.0オフラインエディター」の場合でファイルから「保存する」または「保存」をクリックすると、「プロジェクトを保存」画面が表示されます。「Scratch1.4」では、「新しいファイル名」以外に「プロジェクトの作者」「このプロジェクトについて」の情報を付ける事ができ、保存先を指定したら「OK」をクリックします。「このプロジェクトについて」にはプロジェクトについての注釈などを自由にメモとして記入できます。
「Scratch2.0オフラインエディター」では、保存先をしてして「ファイル名」を入力後に「保存」をクリックすると保存されます。

「保存」をクリックするとそれぞれで設定したファイル名で保存されているのが確認できます。保存先を確認すると「テスト.sb」「テスト2.sb2」と保存されています。「Scratch1.4」では拡張子が「.sb」、「Scratch2.0」では拡張子が「.sb2」で保存されることも覚えて起きましょう。
Scratch2.0オンラインエディター

「Scratch2.0オンラインエディター」の場合は、ステージ上にあるテキストボックスにプロジェクトの名前を入力後に、「ファイル」から「直ちに保存」をクリックします。

「直ちに保存」をクリックすると右上に「保存しました」と表示されます。これで保存が完了しました。確認するには、「ファイル」から「私の作品へ行く」をクリックするか以下の「私の作品」をクリックして確認してください。
ちなみに元々開いているファイルに対して「保存する・保存・直ちに保存(サインイン時のみ)」をクリックするとそのまま上書き保存されます。例えば作業状態をバージョン毎に管理したい場合は、別ファイルで保存しますが、こちらでは上書きになってしまいますので、ご注意ください。別ファイルと保存したい場合は、次に説明する「名前をつけて保存」で処理していきます。
名前をつけて保存

「名前をつけて保存・コピーを保存(サインイン時のみ)」などスクラッチのバージョンによってそれぞれ名称が若干異なりますが、こちらは新しい作品(プロジェクト)として保存する項目になります。「Scratch2.0オンラインエディター」では、コピーとして保存されます。
Scratch1.4、Scratch2.0オフラインエディター

「Scratch1.4」と「Scratch2.0オフラインエディター」の場合でファイルから「名前をつけて保存」をクリックすると、「保存する・保存」と同様に「プロジェクトを保存」画面が表示されます。「Scratch1.4」では、「新しいファイル名」「プロジェクトの作者」「このプロジェクトについて」を入力し、保存先を指定したら「OK」をクリックします。
「Scratch2.0オフラインエディター」では、保存先をしてして「ファイル名」を入力後に「保存」をクリックすると保存されます。

「保存」をクリックするとそれぞれで設定したファイル名で新たに保存されているのが確認できます。
Scratch2.0オンラインエディター

「Scratch2.0オンラインエディター」の場合は、「コピーを保存」をクリックするとプロジェクト名の後ろに「copy」という文言が追加されて、新しい作品(プロジェクト)として保存されます。

「ファイル」から「私の作品へ行く」をクリックし「私の作品」を確認すると、オリジナルの作品(プロジェクト)とは別にコピーされた作品(プロジェクト)が保存されています。
名前をつけて保存・コピーを保存(サインイン時のみ)は、バックアップをとっておきたい場合や、バージョンを管理したい場合などにとても便利な機能です。
プロジェクトを読み込む

「プロジェクトを読み込む」は、「Scratch1.4」のみの項目になります。「プロジェクトを読み込む」は、他の作品(プロジェクト)のスプライトや背景を読み込む処理になります。

まず、読み込むプロジェクトを確認してみます。読み込むプロジェクトは「テスト4.sb」ファイルで、スクラッチキャットとコウモリのスプライト、福屋さんの背景が設定されています。こちらのスプライトと背景を読み込んでいきます。
新しいファイルを開き「ファイル」から「プロジェクトを読み込む」をクリックします。すると「プロジェクトを読み込み」画面が表示されますので、今回読み込む「テスト4.sb」を選択してから「OK」をクリックします。
すると現在開いている作品(プロジェクト)に「テスト4.sb」ファイルのスクラッチキャットとコウモリのスプライト、福屋さんの背景が読み込まれたのが確認できます。
スプライトを書き出す

「スプライトを書き出す」は、「Scratch1.4」のみの項目になります。「スプライトを書き出す」は、選択したスプライトをファイルとして書き出す処理になります。書き出したスプライトは「新しいスプライトをファイルから選ぶ」から選択することもできます。

まず、書き出すスプライトの名前を「猫1」にします。つぎに「猫1」スプライトを選択しているのを確認して「ファイル」から「スプライトを書き出す」をクリックします。すると「スプライトを書き出す」画面が表示されますので、保存先とファイルを指定して「OK」をクリックします。
今回は、Costumesフォルダ>Animalesフォルダの中に「猫1」の名前で保存します。「OK」をクリックしてからAnimalesフォルダを確認すると「猫1.sprite」として保存されているのが確認できます。
次に「新しいスプライトをファイルから選ぶ」をクリックして、先ほど保存した「猫1.sprite」を選択して「OK」をクリックすると新しいスプライトとして追加することができました。

スプライトの書き出しはスプライト画像の書き出しだけでなく、スプライトに設定してあるスクリプトやコスチューム、音も一緒に書き出されます。まず、書き出すスプライトの名前を「猫2」にします。次に「制御」スクリプトの「●回繰り返す」ブロックと「動き」スクリプトの「●歩動かす」ブロックを配置します。そして、「猫2」スプライトを選択しているのを確認して「ファイル」から「スプライトを書き出す」をクリックし、保存先とファイルを指定して「OK」をクリックします。Animalesフォルダを確認すると新たに「猫2.sprite」として保存されているのが確認できます。
同じように「新しいスプライトをファイルから選ぶ」をクリックして、先ほど保存した「猫2.sprite」を選択して「OK」をクリックすると新しいスプライトとして追加することができました。
読み込んだスプライトのスクリプトを見ると先ほど書き出したスプライトのスクリプトと同じものが設定されています。
このようにスプライトの書き出しはスクリプトやコスチューム、音も一緒に書き出すことができます。
色々な作品で利用するようなスプライトの場合は、「スプライトを書き出す」→「新しいスプライトをファイルから選ぶ」が基本的な流れになりますので、書き出す場合はCostumesフォルダの各フォルダに沿ったスプライトを書き出すようにしましょう。
Costumes(コスチューム)フォルダ一覧
- Animals(動物)
- Fantasy(空想のキャラクター)
- Letters(フォントイラスト)
- People(人)
- Things(モノ)
- Transportation(乗り物)
プロジェクトのメモ

「プロジェクトのメモ」は、「Scratch1.4」のみの項目になります。「プロジェクトのメモ」というのは、作品(プロジェクト)を保存した際に「このプロジェクトについて」という項目で入力した内容になります。

まず、「ファイル」から「開く」で「このプロジェクトについて」のメモ書きがあるファイルを開きます。次に「ファイル」から「プロジェクトのメモ」をクリックすると「このプロジェクトについて」のメモ書きが表示されます。こちらの内容は修正することができますが、注意が必要です。
「プロジェクトのメモ」からメモの内容を修正して「OK」をクリックすると作業している間は修正した内容が記録されており、再度「プロジェクトのメモ」を開くと修正した内容が反映されていますが、ファイルを保存せずにスクラッチを閉じてしまうと内容は反映されるずに閉じてしまいます。
「プロジェクトのメモ」の内容を反映させたい場合は、必ず保存処理を行うようにしましょう。
終了

「終了」は、「Scratch1.4」と「Scratch2.0オフラインエディター」の項目になります。「終了」をクリックすると「Scratch1.4」を閉じる処理になります。

「ファイル」から「終了」をクリックすると作業中の場合は、「終了」画面が表示され、「終了する前に変更を保存しますか?」に対して「保存する」「保存しない」「キャンセル」の3つの選択肢があります。「保存する」をクリックするとファイルを保存してからスクラッチエディターが閉じられます。「保存しない」をクリックすると保存せずにスクラッチエディターが閉じられます。「キャンセル」をクリックすると「終了」処理自体がキャンセルされます。