こちらは、スクラッチの「演算」ブロックの中にある「〇を四捨五入」ブロックの使い方を、詳しく徹底解説しています!
「〇を四捨五入」ブロック
「〇を四捨五入」ブロックは、指定した数値を四捨五入した値を返します。
値のブロック
スクラッチのブロックには、役割に応じたブロック形状の決まりがあります。
ブロックの形状については、「Scratchのブロックの種類と役割について」をご確認ください。
「〇を四捨五入」ブロックは、値ブロック(Reporter Block)に該当し、楕円形の形状をしています。
こちらには、数値や文字列といった、何らかの値を維持するブロックで、プログラミングの世界では「変数」と呼ばれるものです。
「〇を四捨五入」ブロックの中の値を確認したい場合は、「〇を四捨五入」ブロックをクリックしましょう。
クリックすると、「〇を四捨五入」ブロックの中の値を確認できます。
「〇を四捨五入」ブロックの使い方
それでは、「〇を四捨五入」ブロックの使い方を見ていきましょう。
こちらは、3秒の時間当てゲームです。
「緑の旗が押されたとき」ブロックを使って、緑の旗がクリックされたときに、3秒の時間当てゲームを開始しています。
まず、「〇と〇秒言う」ブロックと「〇と言う」ブロックを使って、ゲームの説明と開始の合図を出しています。
「スタート!」がゲーム開始の合図で、3秒経ったらスペースキーを押してタイムをチェックします。
ゲーム開始時に「タイマーをリセット」ブロックで、タイマーを0にリセットしています。
そして、「◇まで待つ」ブロックで、スペースキーが押されるまで待ちます。
さらにスペースキーが押されたタイミングで、「タイマー」ブロックの値を「〇を四捨五入」ブロックで四捨五入し、変数「秒」に格納しています。
最後に、「もし◇なら▢でなければ」ブロックで、変数「秒」に格納された値が「3」だったら「やったね!」と言い、それ以外だったら「残念!」と言います。
実際に、緑の旗をクリックして、3秒の時間当てゲームをやってみます。
最初は、説明があり、「スタート!」でゲーム開始です。
変数「秒」が3だった場合は、「やったね!」と言います。
変数「秒」が3以外だった場合は、「残念」と言います。
こちらのゲームのクリア条件は変数「秒」が3の場合のみ。
「〇を四捨五入」ブロックで、変数「タイマー」の値を四捨五入しているため、「2.5~3.4999」の範囲がクリアということです。
もう少し条件を厳しくするには、どうすればいいでしょうか?
例えば、「2.9~3.0」の範囲がクリアとか。
どうプログラミングすれば実現可能か、考えてみてください。
演算ブロック一覧
「演算」ブロックには、以下の11個のブロックが用意されています。
- 真偽ブロック・・・7つ
- 値ブロック・・・11つ
ブロックの色は、黄緑色で統一されています。
演算ブロック | 動作 |
---|---|
〇+〇(足し算) 指定した2つの数値を足し算した結果を返す |
|
〇-〇(引き算) 指定した2つの数値を引き算した結果を返す |
|
〇*〇(掛け算) 指定した2つの数値をかけ算した結果を返す |
|
〇/〇(割り算) 指定した2つの数値を割り算した結果を返す |
|
〇から〇までの乱数 指定した2つ数値の範囲でランダムな数値を返す |
|
〇<〇(小なり) 左の値が右の値より小さいときにtrueを、そうでないときにfalseを返す |
|
〇=〇(イコール) 左の値と右の値が同じときにtrueを、そうでないときにfalseを返す |
|
〇>〇(大なり) 左の値が右の値より大きいにtrueを、そうでないときにfalseを返す |
|
◇かつ◇ 指定した2つの条件で両方とも満たすときにtrueを、そうでないときにfalseを返す |
|
◇または◇ 指定した2つの条件でどちらか一方を満たすときにtrueを、そうでないときにfalseを返す |
|
◇ではない 指定した条件がtrueであればfalseを、そうでないときにtrueを返す |
|
〇と〇(文字列結合) 2つの値を連結して、くっつけた値を返す |
|
〇の〇番目の文字 指定した文字列から指定した番号の文字を返す |
|
〇の長さ(文字列長さ) 指定した文字列の文字数を返す |
|
〇に〇が含まれる 指定した文字列に指定した文字列が含まれるときにtrueを、含まれていないときにfalseを返す |
|
〇を〇で割った余り 1つめの値を2つめの値で割ったときの余りを返す |
|
〇を四捨五入 指定した数値を四捨五入した値を返す |
|
〇の▢(関数) 指定した数値を指定した数学関数で演算した値を返す |