こちらは、スクラッチの「リストの〇番目を削除する」ブロックの使い方を、詳しく徹底解説しています!
「リストの〇番目を削除する」ブロック
「リストの〇番目を削除する」ブロックは、指定したリストから指定した番号の値を削除します。
リストとは?
リストとは、文字や数値をいくつも保存できるロッカーのようなものです。
リストに入れた値は、いつでもどの値でも簡単に取り出せます。
このようなリストを、プログラミングの世界では「配列」と呼びます。
「リストの〇番目を削除する」ブロックの規定値
「リストの〇番目を削除する」ブロックの規定値は、以下の3つです。
- 作成したリスト名
- リスト名を変更
- リスト”〇〇”を削除
「リスト名を変更」は、現在選択中のリストの名前を変更できます。
「リスト”〇〇”を削除」は、現在選択中のリスト〇〇を削除できます。
「作成したリスト名」は、こちらのように作られたリストがすべて表示されます。
「リストの〇番目を削除する」ブロックの使い方
それでは、「リストの〇番目を削除する」ブロックの使い方を見ていきましょう。
まずは、リストを表示させましょう。
「リストの値」ブロックの左側にあるチェックボックスにチェックをつけると、ステージの左上にチェックしたリストが表示されます。
今回選択したリストは「月」というリストで、中身は「1月」から「12月」の文字列が、12要素格納されています。
まずは、「リストの〇番目を削除する」ブロックを使って、リスト「月」の「3」番目を指定しました。
3番目の要素は、「3月」です。
「リストの〇番目を削除する」ブロックをクリックすると、リスト「月」の3番目の「3月」が削除されました。
要素が削除されると、3番目は空白ではなく、3番目以降の要素が繰り上がりとなります。
よって、12要素から1要素削除されて、11要素になります。
次は、「リストの〇番目を削除する」ブロックを3つ並べて「3」「4」「5」番目を削除してみます。
こちらのブロックを実行すると、「4月」「6月」「8月」が削除されました。
間の要素が削除されていますよね。
具体的にどのように削除されていったのか説明します。
まず3番目の「4月」が削除されます。
削除されるとそれ以降の要素は繰り上がりになります。
次に4番目の「6月」が削除され、最後に5番目の「8月」が削除されたというわけです。
同時に処理しているので「3」「4」「5」番目が削除されると思われがちですが、プログラムは、1つのブロックごとに処理されていくので、間違わないようにしましょう。
直接リストから削除する
「リストの〇番目を削除する」ブロックを使ったリストの削除方法を説明しましたが、直接リストから削除する方法もあります。
削除したい要素をクリックすると、右側に「×」が表示されますので、こちらをクリックすると、その要素が削除されます。
リスト名の変更とリストの削除
「リストの〇番目を削除する」ブロックには、「リスト名を変更」と「リスト”〇〇”を削除」の機能もありました。
こちらの2つは、プログラム実行中に使うことはありません。
リスト名の変更と変数の削除については、「スクラッチの「リストの値」ブロックの使い方を徹底解説!」で詳しく解説していますので、こちらをご確認ください。
変数ブロック一覧
「変数」ブロックには、以下の17個のブロックが用意されています。
- スタックブロック・・・11つ
- 値ブロック・・・5つ
- 真偽ブロック・・・1つ
ブロックの色は、変数関係が橙色、リスト関係がレンガ色(赤茶色)で統一されています。
変数ブロック | 動作 |
---|---|
変数を作る 変数を作る |
|
変数の値 変数の値を返す |
|
変数を〇にする 指定した変数に指定した値を入れる |
|
変数を〇ずつ変える 指定した変数の値に指定した値を加える(+なら増、-なら減) |
|
変数▢を表示する 指定した変数の値を表示する |
|
変数▢を隠す 指定した変数の値を非表示にする |
|
リストを作る リストを作る |
|
リストの値 リストの値を返す |
|
〇をリストに追加する 指定したリストに指定した値を追加する |
|
リストの〇番目を削除する 指定したリストから指定した番号の値を削除する |
|
リストのすべてを削除する 指定したリストのすべての値を削除する |
|
リストの〇番目に〇を挿入する 指定したリストの指定した番目に指定した値を挿入する(追加) |
|
リストの〇番目を〇で置き換える 指定したリストの指定した番目に指定した値を置き換える(変更) |
|
リストの〇番目 指定したリストの指定した番号の値を返す |
|
リストの中の〇の場所 指定したリストから指定した値の番号を返す |
|
リストの長さ 指定したリストに含まれている要素の数を返す |
|
リストに〇が含まれる 指定したリストから指定した値が存在するか調べて真偽の値(true、false)を返す |
|
リスト▢を表示する 指定したリストを表示する |
|
リスト▢を隠す 指定したリストを隠す |