スクラッチを使って、複数人で同時に共同編集したい!
そういう方のために、スクラッチで共同作業する2つの方法について、解説します。
スクラッチで共同作業はできるのか?
スクラッチでは、作品を共有することはできますが、複数人で作業できる機能はありません。
スクラッチには、共同作業できる機能はありませんが、別のサービスや機能を使うことで、疑似的に編集することが可能です。
スクラッチで共同編集できる「プログミー」
まず、別のサービスを利用する方法を紹介します。
それは、スクラッチで共同編集できる「プログミー」です。
「プログミー」は、Scratch3.0をベースに開発された共同ビジュアルプログラミング環境で、こちらを利用すれば、複数人で同時に共同編集して、1つの作品を作ることができます。
Scratch3.0をベースにしているため、操作方法は、スクラッチと変わりません。
「プログミー」もWebアプリなので、ダウンロードの必要もなく、インターネット環境があればすぐに利用できます。
教育機関で利用する場合は、月額費用がかかりますが、個人利用の場合は、無料で使うことができます。
お友達と一緒にスクラッチでプログラムを作りたい場合は、「プログミー」を利用してはいかがですか?
バックパックを使って、共同作業する
スクラッチでは、複数人で同じプロジェクトを共同作業できる機能はありませんが、バックパックを使うと、プログラムを共有することができます。
バックパックとは?
バックパックとは、スクラッチエディターで制作したスクリプト(ブロックの塊)やコスチューム、音、スプライト、背景を保管しておく場所です。
バックパックに保管されたものは、他の作品でも流用することができ、毎回作成するようなスクリプトやスプライトを簡単にコピーできるとても便利な機能です。
制作したスクリプトやスプライトの中には、作品でも使うことが多いので、作ったプログラムをバックパックにいれて、プログラムを共有することができます。
バックアップの使い方については、「バックパックを使ってスプライト(スクリプト・コスチューム・音)や背景を保存する方法」をご確認ください。
バックパックを使った共同作業の方法
まずは、共同作業する全員で個別の共有プロジェクトを作成します。
プロジェクトは必ず共有するようにしてください。
スクラッチの共有方法については、「スクラッチ作品の共有の仕方と知っておくべき2つの注意点」で詳しくまとめています。
こちらでは例として「A」「B」「C」の3人のユーザーがいるとします。
最終的にまとめるプロジェクトは「A」の共有プロジェクトです。
「B」「C」は、それぞれの共有プロジェクトに手分けしたプログラムを作っていきます。
「B」「C」のお願いしたプログラムが完成したら、「A」は、「B」「C」の共有プロジェクトを開きます。
そして、作ったプログラムのスプライトごとバックパックに入れてください。
最後に「A」の共有プロジェクトを開いて、バックパックからそのスプライトを自分の共有プロジェクトへコピーします。
これで、共同作業で作品を作ることができます。