プログラミングで欠かせないのが「変数」。
スクラッチの変数には、以下の3種類があります。
- ローカル変数(このスプライトのみ)
- グローバル変数(すべてのスプライト用)
- クラウド変数(サーバーに保存)
3つの変数の違いについては、「スクラッチの変数の作り方と3つの変数の違いについて」を確認してください。
こちらでは、この中のクラウド変数の作り方について、詳しく解説しています。
クラウド変数とは?
スクラッチのクラウド変数は、Scratchのクラウド上に保存される変数で、ブラウザを閉じたとしてもリセットされません。(ローカル変数、グローバル変数はリセットされる)
よって、クラウド変数を使うと、プロジェクトのデータをクラウド上に保存して、Scratchコミュニティの参加者と一緒に共有することができます。
プロジェクトを公開した際に、不特定多数の人の得点をランキング形式で保持したい場合などに用いられたりします。
他にもアンケート調査など使い方はさまざまです。
スクラッチのクラウド変数の作り方
ここからは実際にスクラッチのクラウド変数の作り方を紹介していきます。
まず、「変数」ブロックの中の「変数を作る」をクリックします。
「新しい変数」画面が表示されたら、「新しい変数名」に作りたい変数の名前を入力し、「クラウド変数(サーバーに保存)」をチェックしてから、「OK」をクリックします。
クラウド変数は、「このスプライトのみ(ローカル変数)」を選べません。
「このスプライトのみ」を選択したあとに、「クラウド変数(サーバーに保存)」にチェックしたとしても「すべてのスプライト用」に自動で切り替わります。
すると、新しく作った「ライフ」のクラウド変数が追加されました。
クラウド変数の見分け方
クラウド変数と他の変数との見分け方は、「変数」ブロックの頭に雲マークがついているかどうかで見分けられます。
クラウドは、英語で「雲」を意味します。
インターネット上のサービスは物理的な実態がないため、イメージとしてクラウドは雲マークで表現されてきました。
この雲マークがあるものが、クラウド変数というわけです。
スクラッチのクラウド変数は数字のみ!?
スクラッチでクラウド変数を作成するときに、以下の文章が表示されます。
クラウド変数を作成する際に、必ず表示されるメッセージです。
こちらに記載されている通り、スクラッチのクラウド変数に格納できるのは「数字のみ」となります。
理由としては、クラウドに文字列を入れると、ある人への暴言や悪口が保存される恐れがあり、ガイドライン違反につながるためです。
クラウド変数が作れない!?
実際にクラウド変数を作ろうと思って、「新しい変数」画面がまできたら、こちらのように「クラウド変数」のチェックボックスがない場合があります。
「クラウド変数」が使えるのは、「Scratcher(スクラッチャー)」のみです。
新しくアカウントを作成したばかりのNewScratcherの方は利用できません。
Scratcher(スクラッチャー)になる方法については、「NewScratcherからScratcher(スクラッチャー)になる条件まとめ」で詳しくまとめていますので、ご確認ください。
クラウド変数の上限
クラウド変数は、Scratcher(スクラッチャー)だからといって、いくつも作れるわけではありません。
クラウド変数の上限は、1つのプロジェクトあたり10個までです。
もしも10個以上作ろうとすると、「新しい変数」画面で、チェックできない仕様に変更されます。
クラウド変数の禁止事項
Scratchコミュニティーサイトでは、クラウド変数の使い方で、禁止していることがあります。
それは、チャットでクラウド変数を使うことです。
クラウド変数で、チャットを作ることは技術的に可能で、昔は、ホワイトリスト式のチャット作成が許可されていました。
しかし、現在は、それも禁止され、Scratchコミュニティーサイトでは、チャットでクラウド変数を使うことは許可されていません。
ルールを順守するようにしましょう。
まとめ
ここまで、こちらでは、クラウド変数の作り方を、詳しく解説してきました。
変数はプログラミングでは欠かせないものです。
使い慣れてくると、その便利さが分かってきますので、どんどんプログラミングに活かしてください。