スクラッチの入門ガイド
Scratchコミュニティーサイトでは、初めてスクラッチでプログラミングする方向けに入門ガイドが提供されています。
ただし、残念ながら入門ガイドは英語で書かれています。ここでは、入門ガイドを日本語化し、なるべく分かりやすくスクラッチの簡単な使い方について説明していきます。
- 1. 入門ガイドを開く
- 2. 入門ガイドの解説
- 2-1. Getting Started(はじめに)
- 2-2. Start Moving(動かしてみる)
- 2-3. Add a Sound(音を加える)
- 2-4. Start a Dance(ダンスを始める)
- 2-5. Again and Again(繰り返す)
- 2-6. Say Something(何かを言わせる)
- 2-7. Green Flag(緑の旗)
- 2-8. Change Color(色を変える)
- 2-9. Key Press(キーを押す)
- 2-10. Add a Backdrop(背景を加える)
- 2-11. Add a Sprite(スプライトを加える)
- 2-12. Explore!(詳しく探る)
- 2-13. Tips!(ヒント)
- 2-14. Save and Share(保存と共有)
1. 入門ガイドを開く
Scratchコミュニティーサイトでは、スクラッチの基礎的なプログラミングの入門ガイドを公開しています。
1-1. Scratch2.0の入門ガイド
①入門ガイドの公開ページへアクセスします。
「入門ガイド」をクリックすると「Scratch 2.0 Offline Editor」ページが開きます。こちらのページでは、Scratch2.0オフライン版をダウンロードしたり、入門ガイドなどを確認することができます。
②Starter Prohectsの「Download」をクリックします。
Scratch2.0オフライン版のダウンロードページにアクセスしたらSupport Materialsの項目にあるGetting Started Guideの「Download」をクリックします。日本語表記の場合は、サポート素材の項目にあるスタートガイドの「ダウンロード」をクリックします。

【2017年9月1日追記】
現在サイトページが刷新されており、以下のように「3.ヘルプ情報」の「入門ガイド」から閲覧できます。

③入門ガイドPDFファイルを確認します。
残念ながら、現在は英語版のみの公開となっていますが、内容についてはスクラッチの基本的な操作方法やプログラミングの方法、プロジェクトの共有の方法などが掲載されています。

1-2. Scratch1.4の入門ガイド
Scratch2.0の場合はコミュニティーサイトから確認ができましたが、Scratch1.4の場合はスクラッチのメニューバー「ヘルプ」から確認することができます。
①Scratch1.4のメニューバーの「ヘルプ」>「ヘルプのWebページ」をクリックします。
Scratch1.4を起動させたら、メニューバーの「ヘルプ」>「ヘルプのWebページ」をクリックします。

②ヘルプページの「Getting Started」をクリックします。
「ヘルプのWebページ」をクリックするとブラウザが起動し、Scratch1.4のヘルプページが表示されます。こちらの左上にある「Getting Started」をクリックします。

③入門ガイドPDFファイルを確認します。
こちらも、英語版のみの公開となっています。内容については、Scratch2.0の入門ガイドとほとんど内容は変わりませんので、今回はScratch2.0の入門ガイドについて詳しく確認していきます。

2. 入門ガイドの解説
2-1. Getting Started(はじめに)

スクラッチは、アニメーションやゲーム、音楽、アートなどをブロックを並べるだけで子供でも簡単に作れるプログラミング言語です。この入門ガイドでは、スクラッチでプロジェクト(作品)を作成する方法を説明しています。
こちらのページでは、「Create」と英語表記になっていますが、日本語のスクラッチサイトでは、SCRATCHロゴの右側にある「作る」をクリックすると新しいプロジェクトを開始することができます。
もしスクラッチアカウントを持っている場合は、プロジェクトを保存できますので、「Sign in(サインイン)」すれば保存ができます。
2-2. Start Moving(動かしてみる)

ブロックパレットのの中にある
をスクリプトエリアへドラッグ&ドロップします。
スクリプトエリアに置いたらネコを動かすプログラミングが完成です。
スクリプトエリアに置いたブロックをクリックするとネコが動きます。
2-3. Add a Sound(音を加える)

またブロックをクリックすると、10歩歩いた後にドラムの音が鳴ります。音が鳴らない場合は、作業しているパソコンのスピーカーがオンになっているか確認してください。
の▼をクリックすると色々なドラムの音が現れるので自由に選んでプログラミングすることができます。
2-4. Start a Dance(ダンスを始める)

の下に更に
をくっつけて数字を「-10」に変更します。
3つくっついているブロックのどれかをクリックするとプログラムが実行されます。
更にをくっつけてドラムの種類を「5」に変更してクリックします。
2-5. Again and Again(繰り返す)

の中にある
を先ほどのブロックの一番外側に囲い込むようにくっつけます。
ブロックを外したい場合は、外したい部分の一番上のブロックをドラッグすると外れます。
の下に更に
をくっつけて数字を「-10」に変更します。
3つくっついているブロックのどれかをクリックするとプログラムが実行されます。
更にをくっつけてドラムの種類を「5」に変更してクリックします。
繰り返す回数は好きな数字を入れて変更することができます。
これで繰り返しのプログラミングが完成したので、ブロックをクリックしてみましょう。どのブロックをクリックしても繰り返しのプログラムが実行されます。
2-6. Say Something(何かを言わせる)

「Hello!」のテキストをクリックするとテキストの内容を変更することができます。クリックして入力したテキストでしゃべるか確認してください。
確認したら、の上に移動させます。
これで、最初にしゃべった後にビートで前後で移動するプログラミングが完成です。
2-7. Green Flag(緑の旗)

ステージの右上にあるをクリックするたびにスクラッチのプログラムが実行されます。
をクリックするとプログラムを止めることができます。
2-8. Change Color(色を変える)

クリックするとネコの色が変わります。
2-9. Key Press(キーを押す)

キーボードのスペースキーを押すとネコの色が変わっていきます。
の▼をクリックして他のキーに変えてプログラミングすることができます。
2-10. Add a Backdrop(背景を加える)

ステージの背景を追加できます。
ステージのをクリックすると色々な背景が格納されているライブラリが表示されるので、そこから新しい背景を選べます。
背景を選択して「OK」をクリックすると新しい背景がステージに現れます。
2-11. Add a Sprite(スプライトを加える)

ステージにいるネコなどのオブジェクトをスプライトと言います。
スプライトリストの右上にある4つのボタンからから新しいスプライトを追加することができます。
はライブラリーから選択、
はペイントを使って作成、
はファイルからアップデート、
はカメラから撮影といった方法からスプライトを追加することができます。
をクリックして、「Cassy Dance.」のスプライトを追加してください。
マウスカーソルをスプライトの上に置いてドラッグするとスプライトを自由に移動させることができます。
2-12. Explore!(詳しく探る)

スプライトにはいろいろな情報があり、自由に変更することができます。どんな項目があるのか詳しく調べてみましょう。
音
ブロックパレットの上にある「音」タブをクリックします。
は音をライブラリから選択、
は新しい音を録音、
はファイルから新しい音をアップロードすることができます。
音のファイルの形式は「MP3」「AIF」「WAV」から選べます。
の▼をクリックすると好きな音を選択できます。
コスチューム
「コスチューム」タブをクリックします。コスチュームはスプライトの衣装になります。
スプライトには1つのコスチュームが用意されており、複数のコスチュームを持つことができます。別のコスチュームをクリックするとステージ上でもコスチュームが変更されます。
アニメーション
コスチュームを使ってスプライトをアニメーションにすることができます。
「スクリプト」タブをクリックしてをくっつけて、
の中に
を入れます。
これでコスチュームが切り替わるプログラミングが完成です。
どのブロックでもいいので、クリックしてください。スプライトが踊っているなアニメーションになります。
2-13. Tips!(ヒント)

ステージの上にテキストボックスにはプロジェクトの名前を入力できます。
こちらのページでは、「Tips」と英語表記になっていますが、日本語のスクラッチサイトでは、スクラッチメニューバーの「ヒント」をクリックすると使い方のチュートリアルが現れます。
チュートリアルには、「バースデカードを作ろう」「名前を動かそう」「飛ばしてみよう」「ミュージックを作ろう」などプログラミングの事例も掲載されています。
2-14. Save and Share(保存と共有)

制作したスクラッチ作品を保存する場合は、サインインする必要があります。
もしもパソコンの中に保存する場合は、スクラッチメニューバーの「ファイル」から「手元のコンピューターにダウンロード」をクリックして保存できます。
保存したらをクリックするとプロジェクトページへ移動します。
をクリックするとフルスクリーンになります。
プロジェクトページでは、作品の紹介文や遊び方をメモ欄に書くこともできます。
プロジェクトページのをクリックすると他のユーザーにも共有して遊ぶことができます。
他にも作品を共有すると他のユーザーともコメントでやりとりすることができます。
作品のスクリプトは誰でも見ることができるので新しいアイデアからプログラムを追加したり、自由に改変してプログラミングすることができます。
更に改変した作品は公開することができます。